【Blog】リオンといぐら

次男と、星新一『きまぐれロボット』を読み終えた。

ロボットなど科学技術にまつわる短編が31話。宇宙人もよく登場する。
どのお話も同じ分量、素晴らしき起承転結、毎回もたらされる新鮮な面白さ、なので、毎晩とても読みやすかった。うちは読み聞かせだけど、小学生のひとり読みにもちょうどいいと思う。

初版は1966年。約60年前のお話だけど、ちっとも古めかしく感じなかった。
合成ダイヤモンドなど、当時は目新しかっただろうモチーフも出てきて、作者の情報をキャッチする感度にも驚きながら楽しんだ。

どのお話もお金儲けをしようとしたり、ズルしようとしたりする大人が割を食うような、どこか風刺めいたストーリーだ。それでいてお説教っぽくなくて、登場人物がひょうひょうとしているのがいい。

ときどき次男と、「もくじ」を見ながらどんなストーリーだったか、思い出してみた。
いつも思うけど、聞き手である子どもは、読み手の大人にくらべ、細部までよく記憶しているものだ。絵もすみずみまで堪能しているし、話の構成もしっかと捉えている。

『きまぐれロボット』は、派手ではないけど堅実なオチがちゃんと用意されているので、より記憶に残りやすいようだった。
つまらなそうな顔をしたり、残念がったり、ひとり事件の顛末をまとめたり…。和田誠さんの挿し絵の力も手伝って、結末をイメージとして思い出すことができる。

ところで、次男が「これは、コんガらガっち!」と反応したのが、「リオン」という話だ。

植物学者のエス博士が、動物学者のケイ博士の家に行くと、「リオン」というリスとライオンの混血の動物がいる。
家に帰ったエス博士は、自分もなにか新しい植物をと、「ブロン」を作り上げる(結末は、ぜひ読んでみてください)。

次男は小さいころ、ユーフラテスさんの『コんガらガっち』シリーズが好きだった。そのなかでもミックスされた(こんがらがった)生きものがたくさん登場する。
主人公の「いぐら」は、いるかともぐらのミックス、友だちの「たらす」はたことからすのミックス、などなど。ゲームブック的要素も含め、とても愉快な絵本だ。

次の日、さっそく本棚から『コんガらガっち』の絵本をひっぱり出してきた次男。
面白い本は記憶に残る。いつでも頭のなかの本棚から記憶をひっぱり出すことができるのは、ちょっといいよね。


※【本棚】ページであらすじなどをご紹介しています

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