学習発表会で『トイ・ストーリー』をやることになり、バズ・ライトイヤー役を選んだ次男(ほかにも複数人いる)。毎日、進み具合をうきうきと報告してくれていた。
ところがある晩、ちょっと雲行きが変わってきたようで、「お母さん、あのね…、衣装なんだけどね…」ともったいぶった様子で話しはじめた。
「ダンボールで羽を作ってたでしょ。それはうまくできたんだけど。先生がさ、紫色のスパッツを買ってくるって言ってるんだよね…」
“紫色のスパッツ”という言葉を聞いて、「まさか…!」と次男の顔を見た。
「そうだよ。頭にかぶるんだよ…」少し遠い目をして言った。
たしかにバズは、頭に紫のほっかむりみたいなのをしている。ウェットスーツみたいなピタッとしたやつ。
「バズ役だから、女の子はいないのか。ほかの子たちはなんて言ってるの?」
「女子も少しいるよ。どうなるんだろうね。○君は『こんなことならちがう役にすればよかった』って言ってた」
次男はかっこいいものが好きなので、面白い感じになるのは抵抗があるんだろうな。
なんとか気持ちを切り替えさせないと、と思った瞬間、次男がわたしの顔を見てヘッと笑った。
「楽しみが、あふれだすでしょ?」
その言葉を聞いて、すごいと思った。どちらかと言えば恥ずかしがり屋だった次男が、いつのまにか強くなっている。
「あふれだす」という表現も、すごくいい。
「うんっ! さらに楽しみになったよ。絶対観に行くからね!」
わたしが力を込めて言うと、次男も力強く笑い返してくれた。
紫のほっかむりバズを楽しみにしていたのだけど、次男は発表会の前日にインフルを発症してしまって、参加できなかった。
後日持ち帰ったのはダンボール製の羽だけ。
台詞を一生懸命練習していたので観られなかったのは残念だけど、本番のその時間でしか成長が感じられないわけじゃない。
そんな次男が今「楽しみあふれだす」状態なのが、やっぱりクリスマス!

「季節のおりがみ作って〜」とお願いすると、面倒臭そうに2分でサンタを作ってくれた。やっつけだけど、いい顔。

こちらは長男作の馬。旅先で買った中二病感ただよう指輪も添えて。
「お母さん、そのなんでもかんでも中二病っていうのはよくないと思うよ。この指輪は中二じゃない。かっこいいから買っただけ」
「そっか…ごめんごめん。そもそももうすぐ中2なんだし、『病』っておかしいよね」
「そうそう。病気でもなんでもなく、ただの中2だ」
そんなことを言われると無性に気になりはじめ、「中二病とは」と検索してみた。そしたらこのサイト(保護者世代向け?)がじわじわと面白かった。台詞例とかとくに。
タイプに分類できるらしく、武勇伝系、サブカル系、邪気眼(ぎゃきがん)系の3つがあると書かれている。
「『邪気眼』てなに?」ときくと、長男も聞いたことがないと言う。
続けて検索すると、「選ばれし者が持つという第三の眼」。ほう。
「第三の眼、だって」
わたしの言葉に、長男はなんとも言えない表情で指輪を見つめ、黙りこんだ。
そんなこんなで子どもたちとの毎日は穏やかに流れつつ、出版に向けた動きは大詰め。11〜12月は大忙しでした。
校了したので、これからは作品のことなども書いていけたらと思っています。
昨日は次男とユリ・シュルヴィッツ『ゆうぐれ』という絵本を読みました。大好きな絵本で、毎年12月に読んでいます。
ほかにもクリスマス絵本はお気に入りがいっぱい。楽しみが多い季節は読書もはかどります。
(わたしはフレーベル館から発売されたばかりの『自分だけの秘密』を読んでいます。楽しい!)
みなさん温かいクリスマスをお過ごしください。








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