フレーベル館ものがたり新人賞の最終選考。事前に書面で日時を教えていただいていたので、電話番号を登録し、その日を待ちました。
最終選考に残っている作品タイトルを見て、どんなお話か想像しました。どれも面白そうだし、書店に並んでいそうな魅力的なタイトルばかり。期待しすぎてはだめだと、戒めました。
ああ、でもわたしはやっぱりあの主人公たちが好きだから、あの物語でデビューしたいな…。
風に流され刻々と形を変える雲のように、いろいろな思いが頭を駆け抜けていきました。
○時までには連絡するということだったので、習い事送迎を終えて夕食の準備を始めますが、なかなか連絡は来ません。
落選の場合の連絡については書かれていなかったので、これはだめだったんだなと諦めました。
諦めて数分たったころ、正確に覚えていませんが、予告されていた時間ぎりぎりだったと思います。
知らない携帯番号から電話がかかってきました。
もし結果の電話なら事務局から来るはず。関係のない電話だろうと思いながら、やっぱり少し期待もしつつ、恐々と電話をとりました。
お相手は、『ふたりのマンガ線』を一緒に作り上げることになる女性の編集者さんでした。
残念ながらそこで記憶がとんでしまい、くわしく書けないのですが、これから頑張っていきましょうということをおっしゃっていただいたと思います。
わたしの反応が鈍く薄いので、かすかに間ができて、ちゃんと受け答えしなきゃ!と焦ったことを覚えています。
本当はもっと喜びを伝えたかったのですが、呆然としてしまって、言葉が出てきませんでした。
電話を終え、ぼーっとしたまま家族や友人に伝え(次男と軽く踊りました)、その夜は夫に子どもたちを任せ、一人で近所の書店へ行きました。
駐車場に着いたところで、やったー!と思ったら急に涙があふれてきました(大型書店の広い駐車場でよかったです)
時間をかけて書いたものを、祈るような気持ちで投函し、何百という中から手に取って読んでもらえるというのは、送った側からすると奇跡のようです。
出版社さんからしても、大変なコストと労力がかかることだと思いますが、そうしてでも書き手を見つけようとしてくださっています(あとから聞いたことですが、フレーベル館ものがたり新人賞は、一次選考から全作品を手分けして読んでくださっているそうです)
その新人賞の営み自体が、本を作る・届ける・受けとるという出版の流れと重なると思います。ネットでの情報発信や検索にはないアナログさが好きです。
新人賞からデビューできることになり本当によかったと思うと同時に、今後も長く続いていってほしいと願っています。
落ち着いてから書店に入ったわたしは、これまで何度も足を運んできた児童書コーナーに向かいました。
きっと選んでくださった方々は、迷いながら、結果を出してくださったはず。その気持ちに応えたい。
いつか自分の本も自信をもってここに並べてもらえるよう、力を出し尽くそうと誓いました。
気持ちを切り替え、すぐに出版に向け編集者さんと動き始めました。
選考の場で出た良い点、修正すべき点を共有いただいて、オンライン打ち合わせで検討。
わたしが北海道に住んでいることもあり、約1か月後の授賞式で上京する際、改稿を基に打ち合わせできるよう準備をすることになりました。
⑤に続きます。ペンネーム決定や授賞式のことを書く予定です。

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